各部門のご紹介
災害対策委員会
当院は神奈川県下で35ある「災害拠点病院」の一つである。
災害時の対応能力を高めることを目的として平成18年9月に「災害医療企画室」を設置し、令和5年4月には「災害対策委員会」へと再編された。
災害対策委員会は、災害・防災訓練の企画運営、災害拠点病院の運用検討、災害対応マニュアルの内容の修正検討、DMAT関連業務、薬品や食料備蓄の購入検討などの活動を行っている。
スタッフ (令和6年4月1日現在)
委員長 | 高木 俊介 | 副病院長 | 医学博士 日本内科学会総合内科専門医 日本循環器学会専門医 日本心血管インターベンション治療学会専門医 植込型除細動器/ペーシングによる心不全治療研修修了者 臨床研修指導医 医療安全管理者養成セミナー受講修了 緩和ケア研修会受講修了 心不全緩和ケアトレーニングコース(HEPT)受講修了 慶應義塾大学医学部客員講師 日本医師会認定産業医 |
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葉 季久雄 | 救急専任医 | 日本DMAT隊員 救急科専門医(日本救急医学会認定) 外科専門医(日本外科学会認定) 外傷専門医(日本外傷学会認定) |
DMAT隊員 | 医師3名 看護師6名 臨床検査技師1名 薬剤師1名 臨床工学技士1名 診療放射線技師1名 |
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DMAT-L 隊員 | 医師1名 看護師2名 助産師1名 診療放射線技師1名 作業療法士1名 |
他、メンバー | 看護師3名 薬剤師1名 診療放射線技師1名 臨床工学技士1名 臨床検査技師1名 栄養士1名 事務員6名 |
活動実績と成果
平成18年9月 | 災害医療企画室設置 |
平成18年9月 | DMAT受講 1チーム目 |
平成18年11月 | 第1回災害対応医療訓練開催 |
平成19年5月 | 院内簡易無線システム構築 |
平成20年2月 | DHレベル(災害対応病院機能レベル)発表 第13回日本集団災害医学会 |
平成21年7月 | 平塚市民病院災害対応マニュアル2009 |
平成22年2月 | 災害時診療録発表 第15回日本集団災害医学会 |
平成22年3月 | 神奈川DMAT指定 |
平成23年2月 | 病棟被災状況報告システム発表 第16回日本集団災害医学会 |
平成23年3月12日~3月13日 | 東日本大震災DMAT派遣 羽田空港にて域外拠点活動 |
平成23年3月16日~3月19日 | 東日本大震災DMAT派遣 岩手県にてミニSCU活動と病院支援と救護体制作り |
平成23年9月 | DMAT受講 2チーム目 |
平成23年10月 | 平塚市民病院災害対応マニュアル2011 |
平成24年6月 | 衛星電話ワイドスター屋上アンテナ設置 |
平成24年9月 | 第1回院内災害医療研修開催 (研修修了者にはDHmanagerの称号を付与) |
平成25年1月 | 手術の7Ope Step 発表 第18回日本集団災害医学会 |
平成25年8月 | 平塚市民病院災害対応マニュアル2013 |
平成26年2月 | マニュアルコンペティション参加 第19回日本集団災害医学会 |
平成26年3月 | DMAT車整備 |
平成26年4月 | 東日本大震災における被災者の支援活動等に対する感謝状を受領 |
平成26年5月 | 第1回自動参集訓練実施 |
平成27年2月 | 被災状況電子入力システム発表 第20回日本集団災害医学会 |
平成27年9月11日~9月12日 | 関東・東北豪雨、茨城県常総市にDMAT派遣 |
平成27年10月 | 平塚市民病院災害対応マニュアル2015 |
平成28年4月20日~4月21日 | 熊本地震DMAT派遣 神奈川県DMAT調整本部にて統括業務 |
平成28年9月 | 日本集団災害医学会会誌に掲載 |
平成29年10月 | 平塚市民病院災害対応マニュアル2017 |
平成30年11月 | 第1回水害対応訓練実施 |
平成31年2月 | 第23回震災対策技術展参加 |
令和元年5月 | 第69回神奈川県国民健康保険団体連合会診療施設部会参加 |
令和元年8月 | ビックレスキューかながわ訓練参加 |
令和元年9月 | 内閣府主催大規模地震時医療活動訓練参加 |
令和元年10月 | 台風19号上陸に伴い災害対策本部設置 |
令和2年2月 | 平塚市民病院災害対応マニュアル2020 |
令和2年4月 | 新型コロナウイルス感染症対応の活動に対する感謝状を受領 |
令和2年2月10・13日 | 横浜港停泊中のクルーズ船へDMATを派遣 |
令和4年10月 | 令和4年度大規模地震時医療活動訓練 |
令和5年4月 | 災害医療企画室を廃止し、災害対策委員会を設置 |
令和6年1月11日 | 能登半島地震DMAT派遣 |
令和6年5月 | 能登半島地震災害時医療の活動に対する感謝状を受領 |
災害医療派遣チーム「DMAT」用車両を整備(H26.3月)
当院では、神奈川県からの補助金を受け、「災害時医療支援車(DMAT車)」を整備しました。首都直下型地震や東南海・南海地震等といった今後発生が予想される大規模災害時に、DMAT隊が迅速に出動し、災害現場で自立的に医療活動ができるように特殊な架装を施してあります。また、地域における災害医療拠点病院として、局地災害や通常の救急医療活動などにも使用することを想定しています。
災害時医療支援車(DMAT車)1台
全長5.3メートル、総排気量2.48リットル、乗車定員7人
主要装備:赤色灯、サイレン、ルーフキャリア、簡易ベッド、サイドオーニング(直射日光及び雨等を防ぐ装備)等
特徴:ディーゼルエンジン、4WD、パソコン台及び100V外部電源コンセント6口といった災害現場で医療活動をするための装備を搭載
車両金額:6,558,006円(税込)
整備先:平塚市民病院(平塚市南原1-19-1)
東日本大震災における被災者の支援活動等に対する「厚生労働大臣感謝状」を受領(H26.4.23)
東日本大震災の際に平塚市民病院が派遣した、DMAT隊の支援活動に対する感謝状を、厚生労働大臣よりいただきました。当院DMAT隊(医師2名、看護師3名、ロジスティックス1名の計6名)は、神奈川DMATとして平成23年3月12日に羽田空港で福島県からの広域医療搬送の受入れを行い、3月16日から19日まで、岩手県で県立釜石病院の支援活動等を行いました。
※DMAT隊とは災害派遣医療チームの略称であり、主に大規模災害の発生初期に現場で医療活動等を行う医師、看護師及びロジスティックス(業務調整員)からなるチームです。
災害医療企画室の取り組みが日本集団災害医学会会誌に掲載されました(H28.9.16)
当院は湘南西部の災害拠点病院の指定を受けています。これまで地震が発生した際には院内の被災状況の本部報告は「紙面」で行っていましたが、集計に手間取り病院全体の被災状況の把握に時間を要することが課題でした。今回、「電子カルテ端末」から被災状況を入力し自動集計できるシステムを開発することで、実際の地震でも5分程度で病院全体の被災状況が把握できるようになり、災害対応病院機能レベル(DHレベル)の迅速な決定が可能となりました。
事例報告:病院被災状況電子入力システムの構築
新型コロナウイルス感染症対応の活動に対する感謝状を受領(R2.4)
令和2年2月10日に横浜港に停泊中のクルーズ船(ダイアモンド・プリンセス号)内の新型コロナウイルス感染症への集団感染への対応のため、神奈川県庁での支援業務で当院DMAT隊が行った活動に対する感謝状を、厚生労働省DMAT事務局からいただきました。