地域連携
かかりつけ医からの検査予約について
MRI検査
平塚市民病院での委託検査を予約される先生方へ
MRI検査についての注意事項
MRI検査について
3.0テスラ装置 GE Healthcare社製
1.5テスラ装置 GE Healthcare社製
- 検査体制について
当院は2023年3月から、1.5T(テスラ)と3T(テスラ)の2台体制でMRI検査を行っています。
委託検査においては3T機器での検査を基本としながら、検査の内容や体内金属の有無を加味して、機器の選択を含めた最善の検査方法を放射線診断科・放射線技術科で検討しながら検査を行います。 - 読影レポートについて
検査結果の読影レポートは、検査終了後、概ね1時間ほどお待ちいただければ当日患者さんにお渡しいたします(申し込みの際にお知らせください)。
検査状況によっては時間を要する場合がありますので、予めご了承ください。 - 体内金属について
体内に医療器具などの金属がある場合は、依頼票に種類、素材、埋め込み施設、埋め込み時期などの詳細を可能な限り記入してください。
特にMRI検査禁忌に該当する金属(ペースメーカー・脊髄刺激装置など)がある場合は、検査をすることができませんので、種類や埋め込み部位等を必ずご確認ください。
自施設以外で埋め込んだ製品に関しては、埋め込んだ医療施設へお問い合わせいただき、その上で検査の依頼をご判断ください。 - 造影検査について
造影剤を使う検査を行う場合には、NSF(腎性全身性線維症)を防ぐために、日本医学放射線学会および日本腎臓学会のガイドラインに従い、必ず事前の腎機能評価が必要です。検査前の3か月以内のeGFR値もしくは血清クレアチニン値を紹介状に数値と採血日を記載するようにお願いいたします(ガイドラインは日本医学放射線学会のホームページにありますので、参照してください)。
腎不全等の患者さんには、原則として造影剤を使用した検査は行いません。
授乳中の患者さんの造影検査を依頼する場合は、依頼票にご記載ください。また、乳汁中に造影剤が排泄されるので、2日間の断乳及び事前の搾乳をするようにしてください。 - 妊娠中の患者さんの検査について
安全性が確立されていないため、妊娠中もしくは妊娠している可能性のある患者さんのMRI検査はお受けできないことがあります。特に妊娠初期(13週未満)は避けた方がよいと考えられていますので、ご確認ください。また、14週以降でも十分に患者さんとご相談していただき、ご判断していただくようお願いします。
撮影当日は、当院でも患者さんに改めて説明を行ったうえで、「妊娠中のMRIについての同意書」の取得を行います。 - 刺青・アートメイク・ネイル等の対応について
刺青やアートメイクがある場合は、着色顔料やインクに金属成分を含む場合があり、過去に熱傷の事例があることから一般的にリスクを伴った検査の扱いとなっています。
《MRI検査を行った場合の危険性について》
・まれに検査中や検査後にチリチリした痛み、熱感や違和感が出る。
・ごくまれに皮膚に熱傷がおこる。
・ごくまれにアートメイクや図柄の一部が変色する。
・刺青周囲の十分な検査が行えない。(検査部位にあるとその可能性が高い)
→上記の報告例では国内では数例あり、海外では熱症の事例論文があります。
このリスクを承知の上で検査を行う必要があるため、検査の有益性と検査をすることのリスクを検討していただき、患者さんへの説明をお願いします。その上で、MRI検査の依頼をしていただき、依頼用紙にその旨の記載をお願いします。
また、ネイル等には金属を含んでいるものがあり、吸引・発熱等が起こる可能性があります。そのため外せる物は検査当日までに外していただくよう、患者さんへの説明をお願いします。重篤な事故を起こすリスクは高くないので、外せないネイル等については、剝がれないような処置を施したうえで、検査を実施するという選択肢もあります。外さずに検査を行うことを希望する場合は、依頼用紙にその旨についてご記載ください。障害・紛失等が生じることを承知していただいた上でMRI検査を受けるようご指導をお願いします。検査当日は、当院でも患者さんへの検査説明と承諾、同意書の記入を依頼する場合があります。
以上、煩雑ではございますが、より安全で確実な検査を行うために、上記の事項につきご協力をお願いいたします。