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病理診断科

主任医長

出張 玲子

病理診断科は2017年1月に新設されましたが、常勤病理医1名と、慶応大学所属の非常勤病理医3名で診断業務を行っています。
病理医を主人公にした漫画やテレビドラマが注目されたり、病理医が書いた小説がベストセラーになったので、「病理医」という言葉をご存知の方が以前よりは増えてきているのかもしれません。しかし、患者さんが病院にいらっしゃった時に、病理医が直接お目にかかる機会は殆どありませんので、まだまだ馴染みのある科とは言い難いかと思います。しかし実際は、多くの患者さんの治療において、病理医は深くかかわっています。

病院における病理医の主な仕事は、顕微鏡を用いて、患者さんの臓器から採取された組織を観察することです。
具体的には、

  1. 胃カメラや大腸カメラなどで採取された患者さんの組織の性質を調べ、その結果を主治医に伝えて、治療方針を決定してもらう。
  2. 手術で切除された臓器を観察することにより、今後起こりうることを予測する。それに合わせて、主治医が術後の治療方針を決定します。
  3. 一部の手術では、手術中に患者さんの組織を診断することにより、執刀医が患者さん一人ひとりに対して一番適切な手術方法を最終決定する手助けをする。
  4. 病変の性質を詳しく調べることにより、最新の治療が有効かどうかを、 治療開始前、治療後などに検討する。

病院にかかられた患者さんは、色々なことを不安に感じていらっしゃることと思います。そうした患者さんをお待たせせずに、主治医が速やかに治療を開始できるよう、迅速な病理診断を心がけています。しかし、適切な治療をお受けいただくためには正確な病理診断が不可欠です。そのために免疫染色を追加したり、外部の病理医にコンサルテーションする場合があり、若干のお時間や別途の費用を頂くことがあるかもしれません。その場合はご理解いただけますよう、お願いいたします。

上記のほかに、平塚市民病院で行った医療がどれだけ患者さんに有効であったかを、主治医をはじめとする多くの医師で検討する場でも、病理は重要です。そうした検討を繰り返すことにより、将来、平塚市民病院を受診される、同じ疾患の患者さんに、より良い医療を提供することが出来るようになります。例えば、病理解剖症例の検討会を定期的に行っていますが、この会は若手医師育成にも大きく役立っています。

スタッフ

主任医長

出張 玲子

卒業年
H4年卒
資格
医学博士
日本病理学会病理専門医・指導医
日本臨床細胞学会細胞診専門医
日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医

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