救急外来の看護師は約35名（常勤・嘱託・補助員）で対応しています。救急看護認定看護師2名が在籍するほか、日本DMAT隊員、JTAS、JNTEC、JPTEC、ACLS、ICLS、PALSなどの資格を有する看護師も在籍するなど、自己啓発に努めています。年間1万人以上の患者さんが受診するため、緊急性のある患者さんを見逃さないよう、トレーニングを受けた看護師がトリアージを行い、診察・治療の優先順位を決めています。また、小児プライマリケア認定看護師も在籍しており、小児看護にも力を入れています。

当院には救急ワークステーションが設置されています。
救急ワークステーションとは、病院前救護体制の充実、強化及び救急救命処置の質の維持向上を図るため、救急隊員（救命救急士）が病院で研修をしながら、救急現場への医師の出場が必要な場合に、救急医や看護師とともに救急車に乗り込み、救急出場するシステムです。
平塚市消防救急隊とともに近隣地域の重傷病者救命の一端を担っています。
2022年は年間で155件、月平均12件前後の要請がありました。

「断らない救急」をモットーに、平塚市、大磯町、二宮町をはじめ、秦野市、伊勢原市、小田原市などの救急車の受け入れを行っています。
救急隊からの連絡を受け、患者状態を把握し、救急車到着後すぐに診療を行えるよう、到着までの僅かな時間で受け入れ準備を進めます。

2023年の救急車受け入れ状況
年間：10,322件、応需率：99.0％

ERに来院される傷病者のなかには、心筋梗塞、外傷による腹腔内出血、消化管出血など、緊急に治療が必要になる方も少なくありません。
ER所属の看護師は日ごろから、心臓カテーテル検査、IVR、内視鏡検査といった検査部門の業務も担っており、緊急時に直ぐ対応できるよう知識、技術を身につけています。
また、定期的な勉強会の実施や救急医による講習会を開催するほか、院内外への研修にも積極的に参加しています。

神奈川県の災害医療拠点病院でもある当院は、屋上にヘリポートを有しています。
ドクターヘリ、消防ヘリ、県警ヘリ、自衛隊ヘリの離着陸が可能です。災害時はもちろん、重症患者の搬送や山岳、水難救助事案における患者搬送にも使用されます。
ヘリコプターの受け入れ時には、受け入れ要請の応需後から準備を行い、到着後速やかにERへ搬送し、診断治療に入れるようにしていきます。また、スムーズに受け入れができるよう、年に数回、関係各所との合同訓練を行っています。

当院は「神奈川DMAT指定病院」であり、DMAT隊員（医師、看護師、業務調整員）が所属しています。
また、地域の災害医療拠点病院としての機能を有しており、年に一度、大規模な災害訓練を実施しています。

当院の救急看護の更なる向上に共に取り組んで頂ける看護師を募集しています。
研修や勉強会が充実しているため、未経験の方でも安心して働いていただけます。
見学も随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。